Q&A(プロセスを一緒に作れないですか?)
利根川水系河川整備基本方針の中身に関して、利根川流域市民委員会が国交省にヒアリングを行った際の質疑応答の概要です。(その5)
プロセスを一緒につくりましょう
利根川流域市民委員会:「関係住民の意見を反映させるために必要な措置を講じなければならない」と法にはあります。よくあるのは公聴会で聞きおくという形だが、おそらくそれでは意見の反映は難しいのではないかと思います。そうすると公式の住民の委員会のようなものもあるだろうし、非公式のいろいろな会合があってもいいのではないか。私のところの江戸川で非公式に年に3回か4回会合をやっているんです。現地も一緒にいきましょうと、年中、意志の疎通を図っている。お互い役に立つから。市民はそれぞれ専門の英知をもっている方が多い。それを公聴会で措置したというのではなく意見の交流が継続してできるような仕組みを本省の方から今回の場合は関東地整局ですけど、指導を是非、指導じゃない、先ほど一心同体だとおっしゃっていたのであうんの呼吸できるんじゃないかと(笑)、是非、お願いしたいと思います。この点についてもしご意見、お考えがあったらお聞かせください。
国交省:河川法の中に3つのことが書いてあって、ひとつは学識者の意見、これが流域委員会が本来の姿になってくる、もうひとつは住民意見を聞く、ここにはおっしゃったように「反映」という言葉が書いてある、もうひとつが市町村のご意見、これは計画策定に対して非常に重い。「反映」については手続きを常にしっかりせざるを得ない。公式の場、その他の場、いろいろな市民団体と付き合ったり現場もいきましたけど、ぜひ、敵対でなく、そうしていきたい。
利根川流域市民委員会:7月10日に「利根川流域市民委員会」発足のお知らせをもって竹本さんに対応していただきましたが、そのときに、「関係住民の意見反映の方法を含め、利根川水系河川整備計画策定の手続きについて、私たちとの意見交換を早急に持っていただきたい」と要望したわけなんですね。そのときのお話では、「このお知らせを受け取るのはかまわないが、意見の聞き方を含め、何も決まっていないし、本省と相談しないと決まらない」とのことでした。それでは今、そうしていきたいというようなお話でしたが、
国交省:誤解があったようで、ギリギリした場ではなく、心の通うようなというところは本当に僕はそう思います。
長妻議員:そうであれば、定期的に2ヶ月に一遍とか日時を決めて関東整備局と。
国交省:さきほどの話は個人的な公私の私の方で、日曜日だろうが出かけていってというのはという話を申し上げているので、役所の方としては、整備計画の策定の話はさきほど申し上げたきちっとして対応すべく、ただ、皆さんの方でこんなことができるのではないかとおっしゃることができるかどうかということついては。
長妻議員:皆さんの方は定期的に会合を持つのは?
利根川流域市民委員会:それはしていただきたいですね。
利根川流域市民委員会:住民の意見を吸い上げるメニューをどうやっていくかはとても重要だと思うんですね。
国交省:シンポジウムをやったりいろいろな工夫をやっていかなければならないと思います。
利根川流域市民委員会:今後、住民意見を吸い上げる場所とかシステムを考えていくのはいい機会ですから、メニュー作りを一緒にやってみるのはどうかと。
国交省:いろいろな工夫はやってくと思うんですけど、いろんな方がおっしゃることをすべてやらないと思われたら・・・法律上の基本的な枠組みは法律上のたとえば住民意見の聴取、反映と書かれていればその工夫をしていくということは我々も。
利根川流域市民委員会:最悪のケースは公聴会を開いて終わりというケースもあるわけですね。さきほど長妻議員がおっしゃった通り定期的に関東地整局と話し合いを。
長妻議員:では皆さんが定期的にやる必要があると思えば、今の話も非常に有意義ですから、たとえば2ヶ月に1辺、定期的に例えば、我々の事務所が主催でもいいですからこの場で会って、皆様と一緒にお呼びしてということもありうるわけですよ。それもぜひ検討していただきたい。確かに心のふれあいも言いましたけど、あまりギチギチと言った言わないのつめないでと言いましたけど、それじゃ意味はないわけで、そこで言質を取る、しかも皆さん手弁当でしかも真剣勝負で来られているわけで。そういう意味ではきちんと記録が残るような、これ流域委員会という公式な委員会みたいなものを設置してそこに市民の代表を入れるとかそういう発想はないの?
国交省:いろいろなやり方がありますが、学識者の意見を聞く、市民の方のご意見を聞いて反映させるというような工夫はしていきたい。
利根川流域市民委員会:そういう組み立てというのは関東地整とやっていくということでしょうか。その辺のことがはっきりするとこの間提案したような・・・
長妻議員:そうすると皆さんの方から必要なときに、関東地整の方に連絡いただいて、関東地整が会わない会わないとなれば、またこの場所で議論を持つと、そういう二段階方式で。
利根川流域市民委員会:その場合は連絡先は関東地整の河川計画課長でよろしいんでしょうか。
長妻議員:ここに来ている方が窓口で。
(略)
利根川流域市民委員会:僕らは何も僕らだけと話し合いをして欲しいと言っているのではなく、今もいろいろな団体に、一緒にやりませんかと声がけをしています。いろいろな接点や組み立て方がある。地域性もあるでしょうし。仲良しこよしやっているところも対立関係にあるところも、理解が深いところも浅いところもあるでしょう。流域住民の意見を吸い上げるそういうプロセスを一緒に作っていくのはできないですか?
利根川流域市民委員会:意見を聞くっていうより、できるだけ合意形成をはかるっていうつもりでしょ?そうですよね。
国交省:はい。
長妻議員:そしたら、いきなり局長が流域委員会を作りませんとかいう話じゃなくて、せめて決まる一ヶ月ぐらい前に、一ヶ月後には決まりますよというのを必ず、我々の方にちょっと連絡をいただきたい。
利根川流域市民委員会:一ヶ月ですか??(笑)
(ヒアリング報告終わり)
最近のコメント