ニホンウナギが2014年6月に国際自然保護連合により、絶滅危惧種に指定されました。
ウナギ漁獲量の減少はすさまじいものがあります。とりわけ、霞ケ 浦を含む利根川は、かつて日本で最大のウナギ漁獲量がありましたが、今は激減 しています。
ニホンウナギが激減した要因はシラスウナギの乱獲だけでなく、様々な河川工作物や河川工事により、ウナギの遡上・降下が妨げられ、ウナギの生息場(エサ 場、隠れ場所)が失われてきたことも大きな要因と考えられます。
そこで、ウナギが生息できる河川環境を取り戻すため、ウナギに関する第一線の研究者にご登壇いただき、今後の河川のあり方を市民とともに考えるシンポジウムを開催します。
◆日時 2016年9月11日(日)
午後1時30分~4時30分 (開場 午後1時)
◆場所 全水道会館4階 大会議室
東京都文京区本郷1-4-1 電話 03-3816-4196
JR水道橋駅東口3分、都営地下鉄水道橋駅A1出口1分
◆主催 利根川流域市民委員会
協力 patagonia 日本支社
資料代 500円
<プログラム>
〇 利根川流域市民委員会
「利根川の未来を考えるカムバック・ウナギ・プロジェクトへの取り組み」報告
第一部 講演 海部健三氏
「ウナギ:河川環境の保全と回復へ向けたシンボルとしての可能性」
(中央大学准教授、IUCN(国際自然保護連合)種の保存委員会ウナギ属魚類専門家グループメンバー)
第二部 パネルディスカッション
「ウナギが生息できる河川環境を取り戻すには?」
<パネリスト>
○ 海部健三氏
○ 二平 章氏 「ウナギ資源の減少と河口堰建設」
(茨城大学人文学部市民共創教育研究センター客員研究員、北日本漁業経済学会会長)
〇 浜田篤信氏 「霞ケ浦がウナギを救う」
(NPO霞ケ浦アカデミー、元・茨城県内水面水産試験場長)
〇 コーディネーター 利根川流域市民委員会 和波一夫
(元・東京都環境科学研究所研究員)
《登壇者のプロフィール》
海部健三(かいふ けんぞう)氏
1973年生まれ。
1998年 一橋大学社会学部卒業.。社会人生活を経て、
2011年 東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻博士課程修了。 農学博士。
2011年 東京大学農学生命科学研究科 特任助教。2016年より現職.。
(「ウナギの保全生態学」 海部建三著 共同出版)
二平 章(にひら あきら)氏
1948年生まれ。北海道大学水産学部卒業後、
茨城県水産試験場で長く研究員生活。 東京水産大学非常勤講師、立教大学兼任講師などを歴任。
全国沿岸漁民連絡協議会・事務局長。農学博士、技術士(水産)。
浜田篤信(はまだ あつのぶ)氏
1936年生まれ。
1962年 東北大学農学部水産学科修士課程修了、同海洋学研究室助手を経て、1964年から茨城県農林水産部勤務。
1996年 茨城県内水面水産試験場長を最後に茨城県を退職。
2007年 NPO法人霞ヶ浦アカデミーを設立、農学博士。
<連絡先> 利根川流域市民委員会事務局(深澤)
電話&FAX 042-341-7524 bbjaga★jcom.home.ne.jp(★=@)


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